組織を極める

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読者モニターに当選して『解像度を上げる』を読んだ話

はじめに

英治出版さんが定期的に募集している読者モニターにふと申し込みました。いつもメルマガは読み飛ばしているのですが、なんとなくエントリーしようかなと思ったら見事当選!わずか2日後には自宅に届いた『解像度を上げる』を読了したので、感想をシェアします。

『解像度を上げる』

英治出版さんがどれだけ好きか

本題に入る前に僕がどれだけ英治出版さんが好きかを話します。自宅の本棚から英治出版さんの本を引っ張り出したところ20冊ありました。人・組織系の分野に強いイメージですが、どの本も面白く信頼して読むことができます。なぜならアカデミックと実践がうまい感じに混ざっており、読んで終わりだけではなく試すことができるからです。 中には『U理論』のような難解なものもりますが、『insight』や『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』は現場で試せる気づきを得られます。マネージャーのみなさんにおすすめですね。

自宅にあった英治出版の本

『解像度を上げる』をおすすめの人

さて、そろそろ本題に入ります。まず、この本をおすすめできる方は新規事業に取り組む方です。スタートアップに必要なノウハウが惜しむことなくまとめられています。学生起業家のような方にも良いかも知れません。 次に、ルーティン業務だけではなく何をやるかを自ら考える役割の方です。企画系の業務を担当している方や、メンバーを率いるマネージャーが該当します。日々の業務に忙殺され、何からやればよいかを悩むこともあるかと思いますが、どうやってフォーカスするかがわかります。

  • 新規事業に取り組む方
    • まず8章を読むことをおすすめします。これから取り組む新規事業はどのような理想を実現することを目的としているのか。なぜあなたは、しんどい新規事業に挑戦するのかの勇気をもらえます。
  • 自ら考える役割の方
    • 冒頭から読み進むことをおすすめします。『解像度を上げる』ことが体系的、網羅的にまとめられており、どんどん読み進めることができます。総論から各論へと話が進みますので、読めば読むほど解像度が上がり、仕事の生産性も上がるでしょう。

僕が感じたこの本の提供価値

次に、この本を読むことで得られることをまとめます。この価値が刺さったという方はぜひご一読くださいね!

解像度とは何か、がわかる

著者は解像度とは何かを定義しています。深さ、広さ、構造、時間の4つの軸です。そしてこの4つの精度を上げるためにどのような考え方、行動をとればよいかが具体的に書かれています。まずは愚直に取り組むことで、血肉化できます。

自分の思考を整理できるようになる

解像度とは何かがわかると、そのフレームで自分の思考を捉えることができます。深さ、広さが足りないのか、構造化ができていないのか、時間軸の考慮が弱いのか、など思考の点検ができます。思考が浅い部分があればさらに考え、行動を変えることで、期待する価値に近づけることができます。

濃度高く学ぶことができる

僕が気づいただけでも以下のような考え方が織り込まれています。

著者がこれまで学び実践してきたことがギュッと濃縮されています。これらの考え方を知らずとも、一冊読むだけで思考力・行動力がパワーアップすること間違いなしです。

自分自身の一番の気づき

僕自身の一番の気づきは、目的、課題、解決策、価値のつながりです。まず、解決策を考える前に十分に課題の解像度を上げる必要があります。なぜなら、課題以上の価値は生まれないからです。課題が明確になり、その課題に適切な解決策をフィットさせることで、価値が生み出されます。課題以上の価値は生まれない、この原則は重要です。 生み出す価値を定めるには、目的を明確にすることです。目的を達成するために必要な最小限の条件を「サティスファイス」というとのことです。「サティスファイス」を意識し、目的、課題、解決策、価値が一貫性を持ってつながれば、期待する成果を生み出せると学びました。

さいごに

そして何よりも今の自分に効いたのは、元気をもらったことです。大きな課題を描き、挑戦することが自己成長や社会の発展につながります。当たり前のことですが、今の自分を捨てることは怖いことです。しかしながらこの本は、大胆な一歩を踏み出すための勇気を与えてくれます。 「理想を生きなければ、行動しなければ、未来の解像度は上がっていきません」という言葉がありました。著者の熱量をビンビンもらったので、自分自身の理想を描き、実現に向けた一歩を踏み出すことを宣言します!

解像度を上げる|書籍|英治出版