タニタさんが正社員から個人事業主への契約転換を推奨する記事がありました。
www.nikkei.com
この記事を読んだときに、まさに僕のことではないか!と思ったので、実際に正社員から個人事業主になり、その後法人設立に至った経緯を振り返ります。今後、このような働き方を検討されている方の参考になれば幸いです。
正社員から個人事業主になったメリット
僕の場合はハーフランス制度ということでスタートしました。簡単に言いますと正社員時代と変わらず組織に対する期待役割(成果)をコミットしつつ、働き方を雇用契約から業務委託契約(準委任契約)に変えるということです。ちなみに報酬は正社員時の給与☓1.15です。その理由は、個人事業主になることで社会保険料の負担が増えるのを実費として上乗せしたからです。
このような感じでスタートした個人事業主としての働き方ですが、正社員のときと比べると、次のようなメリットがあります。
- 時間の使い方の裁量が増える
- 残業したら割増賃金が発生する、や、日曜日(法定休日)は働いてはいけないなどの制約がなくなる
- 自分の可能性を試す機会が増える
- 一個人に対して、他社さんから組織支援の依頼があり、実際に支援ができている
オズビジョンでは自律型勤務制度という月に1分でも働くと給与が満額支給される制度があるのですが、それに比べても一層裁量が委ねられました。一方でデメリットもありましたので、合わせて共有です。
正社員から個人事業主になったデメリット
- 税負担が想定外!
- 個人事業税が発生し、可処分所得はマイナスになったかも(ちゃんと検証していませんが…)
メリット・デメリットありますが、総じて個人的にはプラスだったと思います。一番大きいのは自分の可能性を試す機会が広がり、一つの組織の枠を超えたチャレンジができたことです。具体的には他社のチームビルディングのファシリテーションや、経営者に対するコーチング、大学の授業のアシスタントなどなど、自社だけではできない体験を通じて学びを深めることができました。
これは自組織にもメリットがあります。例えば、ファシリテーション機会が増えスキルが高まると、自組織での実践にも応用できるからです。僕の場合はさらに個人事業主から法人成りをしたのですが、そのメリット・デメリットもまとめますね。
個人事業主から法人設立したメリット
- 会社運営の全てを体験できる
- 売上計上から費用の支出、給与の支払いまで一通りやることになるので、経営を実体験できる
- 社会保険料の削減
- 2年間は任意継続し、その後協会けんぽに加入したことで、国民健康保険よりもお安くなったのでは!?(ちゃんと検証していません)
個人事業主から法人設立したデメリット
- 登記やら銀行口座開設やらが面倒くさい
- 僕の場合は管理部門を担当していたのでまだ知識がありましたが、初めての人にはちんぷんかんぷんかも
- お金の管理が厳格になる
- 会社のお金と個人のお金が明確に分かれるので、ちょっと手取りを増やしたいとかできない
法人成りしてまだ4か月程度なので、ここから新たな気づきがあるかもしれませんが、実体験としては個人事業主になるのであれば一気に法人設立して良いのではないかと考えています。最初はちょっと面倒くさいかもしれませんが、自分の会社を持つことで仕事に対する意識も高まりますので。
さいごに
これからはますます個の時代になると思います。個人的には所有と経営の分離から所有と経営の統合の時代へと変化すると捉えています。一人ひとりが個性と能力を発揮し、自分の価値提供できるフィールドが探しやすくなれば、もっと良い世の中になるのになと考えています。
時間や場所を選ばない働き方ができるインフラは整っています。みんなでもっとチャレンジしてワクワクした世界を実現していきたいですね。