組織を極める

組織や人に関することが好きなので情報発信します

自己実現状態の働き方のゴールイメージ

またまた久しぶりのブログです。今日はずっと考えてきた「自己実現状態の働き方のゴールイメージ」がなんとなく見えてきたので備忘のためにわーっと書きます。

理想と現状のギャップ

Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やらなければならないこと)のフレームワークで整理をすると、理想状態はWill、Can、Mustが限りなく一致することだと考えています。例えばこんな感じです。


f:id:tapir320:20190531232222j:plain


ただ、実際にはWillとCanにはギャップがありますし、Mustが大きくなることもあります。こんな感じです。


f:id:tapir320:20190531232244j:plain


この状態は組織にとっても働く人にとっても完全なハッピーとは言えないため、なんとかしてWill、Can、Mustが一致できないかなぁと考え続けてきました。そこでひらめいたのがMustの切り出しです。

どうやってMustを切り出すのか

仮にAさんが左側の図のような仕事をしていたとします。WillとCanが一致しているのが2割、8割はMustとCanの一致です。ここで将来のWillにつながるMustであれば頑張ろうとしますが、Willに遠いMustの場合はしんどい状況になります。

そこで、WillにマッチしないMustは他の人(例えばBさん)に依頼します。一般的に業務を委託する場合は報酬を支払いますが、業務そのものを交換する仕組みがあれば良いと思いました。イメージはこんな感じです。

f:id:tapir320:20190531232302j:plain

AさんとってはMustでしかないものが、BさんにとってはWill×Canになります。仕事そのものが悪いのではなく、その人の強み(Will×Can)と仕事のアサイン(Must)がマッチしていないことが本当の課題です。なので、仕事(Must)そのものを流動化する仕組みがあれば解決するのではないかと考えました。仕事と人の流動化が進むことで、よりMustとWill×Canの一致が促進されると考えます。最近フリーランスの方が増えているのは、まさにこの動きだと思います。


そうなったときの組織とは?

組織の立場から考えると、その人に担って欲しい期待役割(Must)があります。とはいえ、↑で書いたとおり、個人のWillと組織のMustを完全に一致させることは難しいです。では、どうするかですが、期待役割に対する応え方を個人に委ねればよいのではないでしょうか。要するに、このような関係性になります。


f:id:tapir320:20190531232312j:plain

  • 組織はMustとWill×Canができる限り一致する個人を採用するよう努める。
  • そうは言ってもはみ出たMustは社外も含めて他の人にお願いする。空いた余力で社外のWill×Can(他の組織にとってのMust)に取り組む

自分の感覚では7割〜8割ぐらいWillとMustが一致していればその組織に貢献し続けてくれると思います。

まとめ

これからは確実に個人の時代になります。組織としては、いかに優秀な人材に貢献し続けてもらえるかが事業継続の分かれ目になるのではないでしょうか。真の意味で自律した個人がワクワクして働くことできる環境を整備することがこれからの組織開発に求められることだと考えています。