中小企業を極める

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個人事業主になるにあたってやるべきこと

前回のエントリーtapir320.hatenablog.jp
で会社を退職させて頂いたことをご報告しました。その後、個人事業主になるにあたってもろもろの手続きを行ないました。意外と大変でしたので、何を行う必要があるのかを共有させていただきます。

前提

  • これまでは株式会社に勤務(関東IT健保)
  • 妻1人、子ども2人。いずれも扶養に入っている
  • 選択性確定拠出年金(401k)を実施

1. 個人事業主の開業届

届出先:税務署
提出期限:開業から1か月以内

何はなくてもまずは「個人事業の開業・廃業等届出書」と「所得税青色申告承認申請書」を提出します。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm
特に青色申告の届け出をすることで、年間65万円の基礎控除が受けられますので、確実に届け出をしましょう。

2. 健康保険の切り替え手続き

提出期限:退職日から20日以内

私の場合はITS(関東ITソフトウェア健康保険組合)に加入しておりましたので、任意継続被保険者資格取得申請書を提出します。
http://www.its-kenpo.or.jp/hoken/nini/about/tetsuduki.html
任意継続への切り替えは退職日から20日以内で、また、保険料の納付期限を超えると任意継続から外れることになります。期限を守って手続きをしましょう。
なお、これまでつかっていた保険証とは切り替わりますので、会社に返却します。

3. 国民年金への加入

届出先:区役所
提出期限:退職日の翌日から14日以内
必要なもの:年金手帳または基礎年金番号通知書、退職証明など勤務先・退職年月日のわかるもの

国民年金には扶養という概念はありませんので、妻と私の2人分の加入手続きが必要です。職場から退職証明では妻の加入には不十分ということで、社会保険の被保険者資格喪失届が必要です。身分証明書と年金手帳と一緒に持参し、手続きを行ないます。

4. 401k(選択性確定拠出年金)の移管

届出先:自分で選択する金融機関
提出期限:6か月以内

401kの切り替えはこれまで拠出していた掛金の脱退と、個人拠出への加入の2つのステップが必要です。
まず、企業での脱退手続きは、総務担当に依頼すれば手続きを進めてくれます。(私の場合は自分で行ないましたが)
次に、個人拠出への加入は、自分で拠出する金融機関を選択します。私の場合は、証券口座を開設しているSBI証券としました。申込みから3日程度で資料が送付されてきました。

5. 住民税の切り替え

届出先:区役所(ただし、会社が手続きをしてくれます)

企業に務めている場合、住民税は給与から天引きされます(特別徴収と言います)。個人事業主になるにあたって、住民税は自分で納税する必要がありますので、その切り替えをする必要があります(普通徴収と言います)。通常は勤務先が手続きをしれくれますが、普通徴収に切り替えることで、自宅に住民税の納付書が届きます。

まとめ

個人事業を開始するだけで結構な手続きが必要になりますが、今後も会計システムでの管理や確定申告などの事務作業が増えます。私の場合は管理系の職種柄これも勉強になると捉えていますが、他の職種の方にとっては少々手間かもしれません。事務手続きは苦手な方も多いとは思いますが、一つ一つは大したことではないので、もれなく確実に行うことをお勧めします。

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