組織を極める

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EQテスト(2回目)を受けました

久しぶりにブログの更新です。高校野球とリオオリンピックがほぼ同時に終わり、一気に夏の終わりを感じています。(そのような中、来週夏休みを頂くのですが…)
先週1週間は学校も夏季休暇のため登校はできなかったのですが、夏休み前にEQテストを受けました。入学したタイミングでも一度測っていましたので、成長?を確認する意味でも1回目と2回目の遷移をまとめます。

はじめに

EQとは、こころの知能指数とも言われるもので、IQと対比して取り上げられることが多いです。IQは広く一般的に認知されている通り、言語や論理・数学的な能力を図る指標であり、先天性が大きいものです。一方でEQは、感情の知性を図る指標で、後天的に高めることができると言われています。また、EQは仕事における成果との相関も高いことから注目されています。

今回私が受講したのは、アドバンテッジEQI*1です。アドバンテッジEQIでは、能力を備えているかではなく、使っているか(発揮しているか)という行動を測定することでうまくEQを使えているかを類推しているとのことです。EQ理論提唱者らが設立したEQグローバルアライアンスにより監修された検査とのことで、信頼度も高いと言えます。
蛇足ですが、アドバンテッジEQIを監修したのは私がリーダーシップ論でお世話になった相川先生と知り、改めて偉大さを思い知りました。

結果の見方

アドバンテッジEQIは3つの知性、8つの能力、24の要素から構成されます。

  • 心内知性
    • 自己認識力
    • ストレス共生
    • 気力創出力
  • 対人関係知性
  • 状況判断知性
    • 対人受容力
    • 共感力

以下、アドバンテッジEQIの解説書より引用です。

「心内知性」とは、「自分の感情や気持ち、考えなどの心理的な状態を、自分自身が明確に捉えることであり、自分の内面にどれくらい、どのような関心を向けているか」をみています。
「対人関係知性」とは、「周囲の人に接するときに発揮される知識や技能であり、自分から他者にどれくらい、どのような働きかけをしているか」をみています。
「状況判断知性」とは、「周囲の状況を客観的に観察して判断したり、自分に対する周囲の様々な表現と反応・態度を正しく解読していくことであり、周囲からどれくらい、どのような情報収集をしているか」をみています。

結果

概要

前回(2015/3/29)と今回(2016/8/12)の結果は以下のとおりとなりました。
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3つの知性でレベルアップしていますので、絶対的にはEQが高まったと言えます。一方で、EQIで大事な事は自分の強みと弱みを相対的に見ることとの解説もありましたので、24要素の偏差値の遷移を深掘ります。下がったものワースト3と上がったものベスト3のそれぞれを見てみます。

偏差値が下がったもの

社会的自己認識(46→41)▲5

社会的自己認識が低い人は、「自分が他人からどう見られているかに関心がなく、他人からの評価もあまり気にしない。他人からの評価よりも、自分がどうしたいのかで行動することが多い。」という傾向があるとのことです。言われてみれば図星ですね…もともと偏差値50を下回っていたものが、学校の学びにより更に加速しているということは要注意かもしれません。

感情的被影響性(47→43)▲4

感情的被影響性が低い人は、「人の感情に影響を受けることが少なく、自他の感情を区別することが多い。そのため、周囲の感情に左右されずに、冷静な決断ができる場合が多い。ときに冷淡な印象を与える。」傾向があるとのことです。こちらも自分を振り返って納得できます。役割柄、厳しい状況判断をする必要が増えたことが起因しているのでしょうか。ケースバイケースでの使い分けが必要な素養と思いますので、適切な対応を心がけたいと思います。

私的自己意識(52→50)▲2

私的自己意識が低い人は、「自分のこころの動きや内面にあまり興味や関心がなく、自分の気持ちを振り返ることが少ない。時々、状況に流される傾向がある」という傾向があるとのことです。この点は、正直あまりピンとこなかったのですが、高めるためのヒントにかかれていたのが、「独りになる時間をつくる」とあり、合点がいきました。そもそも私は「独り」になることがとても嫌いであり、そう考えると自分自身のことを考えていないのだなぁとわかりました。常に動き続けているのが好きなのですが、時にはゆっくりと内省しようと思います。

偏差値が上がったもの

セルフ・エフィカシー(48→67)+19

そもそもセルフ・エフィカシーとは、「自分の知識や能力への自信、物事への肯定的な見方のこと」です。セルフ・エフィカシーが高い人は、「何をするにも自信をもって取り組むことが多い。自分の能力の高さや経験に自信を持っているので、これからもうまくやっていけると考えている。」傾向があるとのことです。セルフ・エフィカシーが高まった理由は、まさにK.I.T.での学びが大きいと思います。一方で、慢心しては行けないと思いますので、謙虚に学び続けることを忘れないようにします。

精神安定性(50→63)+13

精神安定性が高い人は、「感情を害されるような状況におかれても、動揺せずに冷静沈着に対処することが多い。気分のムラが少なく、安定して物事に取り組む傾向がある」とのことです。自分の感情が高ぶりそうなときに、認知と感情を分けて考えることは心がけていますので、その点が高まった理由だと思います。リーダーシップ論で学んだソーシャルスキルが活きている結果と考えます。

楽観性(52→63)+11

楽観性が高い人は、「物事の肯定的な側面に着目し『なんとかなる』と明るい見通しを持つことが多い。明日は今日よりも事態が良くなるだろうと、常に将来に希望を託す傾向がある。」とのことです。楽観性は以前から自分の強みだと思っていたのですが、再認識できました。とはいえ、リスク思考が低いことも管理部門としては問題だと思いますので、慎重な判断もできるように注意します。

まとめ

全般的にはEQの偏差値が高まり、嬉しい結果となりました。自分でもK.I.T.に通い始めてからは非連続的な成長を遂げたと感じていますので、結果に現れたことも嬉しいです。嬉しい理由は、アドバンテッジEQIの説明にもあったとおり、行動が変わったことが証明されたからです。
ちょうど先週の土曜日のディスカッションで、「何のために学んでいるのか、何のために生きているのか」という問いを頂きました。学ぶために学んでいるのではなく、学びを実務や人生に活かすために学んでいますので、これからも行動を起こし続け、人生を変えていきたいと思います。

このブログは、実務を通じて個人的に学んだ現時点の見解であり、正確性および完全性について保証せず、また責任を負いません。記載内容につきましては、専門家等の意見をもとに自己責任でのご判断をお願いします。
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*1:株式会社アドバンテッジ リスク マネジメントの登録商標です。