気がつけば1か月以上も更新が滞っていました…
今日は、通っている学校の授業の1つに「イノベーション・ファシリテーション特論」があり、その報告をさせていただきます。
この授業は、イノベーションを促進するファシリテーターの役割を認識し、その原則・あり方を深く理解することを目的とし、自分の属する組織やプロジェクトでイノベーションを促進する、ファシリテーター役を担うための基礎を修得するものです。
今回の授業では、10分間の模擬ファシリテーションとして、「最高の組織をつくるために人事は何をすべきか」という問いをもとにブレインストーミングとドット投票によるミニセッションを行いました。
ミニセッションの進め方
持ち時間は10分でしたので以下のスケジュールで進めました。
時間(分) | 内容 |
---|---|
0 - 2 | 1. 問いを設定した背景 |
2 - 7 | 2. ブレインストーミング |
7 - 8 | 3. ドット投票 |
8 - 10 | 4. 各チームからの一言とクロージングトーク |
1. 問いを設定した背景
私は人事の仕事をしていますが、人事評価制度を運用したり、採用活動を行っています。人事は会社を少しでも良くするために日々の業務を行っていますが、世間一般として「働くのが楽しくない」、「会社が面白く無い」という声を聴くことが多いです。
このような現状は、会社を良くしたいと思っている人事が正しく課題認識をできていないことが原因ではないかと思いました。そして、普段はみなさんにお願いをすることが多い人事が、逆にみなさんからのアドバイスを頂くことで現状の課題を解決できるのではないかと考えました。
2.ブレインストーミング
以上の問いに対して、15名を4チームに分かれて頂き、5分間のブレインストーミングを行いました。
問いに設計した「最高の組織をつくるために人事は何をすべきか」ですが、「最高の組織」という定義が参加頂く方にとって曖昧だったため、「人事は何をすべきか」という問いと2つの問いが混在してしまいました。参加者が自分ごとになれる問いという観点からは設計が未熟ではありましたが、わずかな時間の中で複数のアイデアを上げて頂きました。
3. ドット投票と各チームからの一言
ブレインストーミングで上げられたアイデアを一人2票で多数決順に絞っていただいたのが以下のアイデアです。
- 専任者に固定化するのではなく、全社員の持ち回りにすればよいのではないか。
- 人事(「ひとごと」と読める)という言葉が悪いのではないか。
- 人事が人事権にかかわらないのが良いのではないか。
- 毎週金曜日の夕方に面談時間を確保し、ヒアリングと合わせて定時退社を促すのはどうか。
- 思いを浸透させるために、評価のフィードバックを丁寧に行うべきではないか。
- 人事がメンバーと同じ目線に立ち、思いを伝えるべきではないか。
- 現場をよく知ることで初めて組織(人)をよく出来るのではないか。
- 自社のことだけではなく、他社の人事を学ぶべきではないか。
気づき
チームのみなさんからの発表や講義終了後の飲み会の席でもお話をさせて頂きましたが、まずは人事が本気で組織を考えることが重要であると確信しました。また、他社の制度にも目を向け、人事が現場をよく知ることが必要という点もそのとおりだと思います。
人事を固定化せず持ち回りにするというアイデアも頂きました。管理部門に長くいることは、私自身も良くないと思っていますので、(中長期的には)受け入れ先がありましたら自分自身の異動も含めて検討をしたいです。
人事の仕事をB3Cで整理すると、(採用)市場を定義し、DMUである社員や採用候補者の方を明確に捉え、土俵と競合と自社のフレームワークで戦略を考えることが重要です。貴重な意見を頂きましたので、自分ゴトとして行動を起こしていきたいと思います。
私が学んでいるのはK.I.T.虎ノ門大学院です。www.kanazawa-it.ac.jp
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