組織を極める

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法務の実務担当者にオススメの2冊

最近、めっきりブログの更新が滞っており、すみません。仕事もプライベートも何かと忙しく、あっという間に1日が過ぎて行く毎日です。
そんな日々ではありますが、最近読んだ2冊が法務担当者にとって必読と思うほどの名著でしたのでご紹介したいと思います。

契約書関連

ビジネス契約書の起案・検討のしかた―リスク・マネージメントの道具としての

良いところ

契約書でありがちな具体的な条文を例に、良い例と悪い例を対比した説明があります。悪い例を読んでいると身につまされる思いになります。
全体を通して素晴らしい内容なのですが、特に著作権特許権の考え方の整理や、工業所有権、実用新案権知的財産権の違いなど、実務者が曖昧になりがちなポイントを押さえて説明を頂いております。
また、基本となる民法と商法についても触れられており、まさに実務の視点で整理された一冊です。

会社法関連

実例で理解するアクチュアル会社法 (法セミLAW CLASSシリーズ)

良いところ

過去の事件や判例をベースに会社法の主要なポイントを解説頂いています。そういえばこんな事件あったなという既知の事例を参考にしているため、親しみを持って読み進めることができます。また、新聞等から知っていた事件を会社法の視点で考えることで新たな気づきや学びを得ることができます。
普段会社法の条文を覚えることはあっても、実務担当者が判例までを追いかけることはなかなかしません。そういう意味からもこの本を通じて知識が見識に変わると思います。

まとめ

数ある法律関連の書籍の中でも企業法務の実務担当者を意識して書かれた書籍はなかなかめぐり合うことができません。我々に必要なのは実務的にどう判断するのが会社にとって良い成果につながるのか、という視点ですので。

今回の2冊は全く法律知識がない方には難しいかもしれませんが、なんとなく曖昧なことが気になっている方は是非ともご一読頂ければと思います。

このブログは、実務を通じて個人的に学んだ現時点の見解であり、正確性および完全性について保証せず、また責任を負いません。記載内容につきましては、専門家等の意見をもとに自己責任でのご判断をお願いします。
見識の違い等、お気づきの点がありましたら、フィードバック頂ければ幸いです。