読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

中小企業を極める

人事・総務・法務・財務・社内システムの各分野において、中小企業診断士の視点から役立つ情報を発信します

投資の基礎知識と分散投資の考え方

以前、選択制確定拠出年金を導入することになったとのエントリーを上げましたが、昨日は実際にどのように資産を運用していくのかというセミナーを社内で開催しました。講師は外部の専門家である株式会社ファーストプレイス小林社長にお願いしました。株や投資信託の取引を行なっている方にも大変有益な情報と思います。

投資の基礎知識

単利と複利

  • 単利
    • 単利は元本100万円に対して5%の利息が毎年もらえるもの。イメージは銀行預金。
    • 30年間預けると100万円×5%=5万円が29回分もらえる
    • 元本と利息を合わせて30年後 2,450,000円もらえる。
  • 複利
    • 100万円を5%の利息で預ける複利の金融商品を例とすると
    • 1年目は100万円×5%=105万円もらえる。
    • 2年目は105万円×5%=1,102,500円もらえる
    • 30年間預けると4,116,136円となる!

株式とは

  • 企業が発行する出資証券のこと。投資家は2つの仕組みで利益を得る。
    • 投資家が出資したお金に対して配当金を返す。(発行市場)
    • 投資家同士で売買をし、値上がり益を得る。(流通市場)

債券とは

  • 国、地方公共団体、民間企業等(発行体)が資金を借り入れる際に投資家に発行する「借用証書」のこと。
    • 投資家はお金を貸して利息を得ることができる。
  • 債券は値段が上がったり下がったりする。
    • 世の中の金利が上がると債券の価格は下がる。
    • 金利が上がると景気は良くなる。株も上がる。株と債券は逆の動きになる!

投資信託とは

  • たくさんの人から資金を集めて大きな資金を作る。(ファンドという)
  • 運用は専門家(ファンドマネージャー)が行う。
  • 大きく分けると公社債投信と株式投信に分かれる。(不動産投資信託[REIT]もある)また、国内と海外に分かれる。
  • 注目すべきは「組入銘柄数」。投資信託を利用することで組入銘柄数分の株式を少額(最低1万円から)で購入することができる。
  • 「販売窓口が販売をし、「運用会社」が資金を運用し、「受託銀行」が資金を保管する仕組み。
    • 販売窓口は「証券会社」「銀行等の金融機関」「郵便局」「生保・損保」「その他証券仲介業者等」。
  • 投資信託にかかる費用と税金
    • かかる費用は、販売手数料(募集手数料)と信託報酬の2つ。
    • かかる税金は、期中収益分配金に対する課税と償還・換金した場合の課税の2つ。
      • 確定拠出年金の場合、販売手数料、税金(2つとも)がかからない!信託報酬のみ発生する。
    • 信託報酬は当然安いほうが得をする。

資産形成の中の敵と味方

  • 長期投資において味方は複利であること。
  • 敵はインフレ(長期投資になるため)と税金。
  • 72の法則
    • 複利運用において、72÷金利(%)=2倍になるまでの必要な年数
    • 例)金利9%で運用すると 72÷9=8年 8年で100万円が200万円になる。

インフレとは

  • 年月を経て物価が上がること
    • JR初乗りで行くと1975年は60円 → 2005年は130円となった。
  • 2%のインフレで100万円の価値は30年後にどうなるか。
    • 現在の100万円は、55万円の価値になる。
  • 長期投資で気をつけるべきはインフレ。
    • 1952年1月から2011年12月の59年間でみると、定期預金は約3%の運用益。一方、インフレも3%なので、実質的には得をしていない。

アセットアロケーションとは

  • 分散投資という意味。
    • リスクを回避しつつ安定したリターンを獲得することを目的にどのような割合で投資するかを決定する「資産配分」を意味する。
    • 異なる資産を組み合わせることで、お互いの動きが相殺され、リターンは安定する。

分散投資について

債券と株式の特徴

  • 投資する先として「株式」、「債券」、「不動産」、「金」…があるが、一般的には「株式」と「債券」
  • また、「国内」、「海外」という切り口もある。
    • 「国内株式」、「海外株式」、「国内債券」、「海外債券」の4つの視点で考える。

国内株式による運用(1年間)

  • 投資の世界で「リスク」とは上がったり、下がったりするブレ幅のこと。
    • 1970年は107%の上昇。一方、1990年(バブル)、2010年(リーマン・ショック)は40%ぐらいの下落があった。

外国株式による運用(1年間)

  • 外国とは、日本を除く世界の先進国のこと。
    • 外国株も2010年は約50%の下落がある。さらに為替リスクも勘案すると国内よりもリスクが大きい。

国内債券による運用(1年間)

  • リスクは株式に比べて小さい。
    • リターンも小さいということ。

国債券による運用(1年間)

  • 日本の債券に比べてリスクが大きい。
    • 理由は、為替リスクがあるため。円高で資産が目減りし、円安で資産が増加する。

4資産均等保有による運用(1年間)

  • すべてを25%ずつもつと、ブレ幅(リスク)が軽減される。
  • リターンも安定する。が、やっぱりマイナスもある。

4資産均等保有による運用(5年間、10年間)

  • 5年間保有すると、マイナスが小さくなる。
  • 10年間保有すると、過去のデータにはなるが元本が割れたことはない。

何が運用資産の利回りに影響を与えたと思いますか。という質問をしたところ…

  • タイミングが良かったといった人は1.8%
    • タイミング投資はハイリスク、ハイリターンとなる。
  • 銘柄が良かったという人は4.6%
  • 資産配分と答えたは91.5%!

資産配分の決定方法

  • 保有期間で考える
    • 長い期間で運用する場合は、株式を多め、債券を少なめにしても良い。
  • リターンの目標で考える
    • リターンを多くする場合は、株式を多め、債券を少なめとなる。
  • リスクの許容度で考える(最優先にすべき)
    • 元本割れにどこまで耐えることができるか。元本割れても良い場合は株式を多め、債券を少なめとなる。

ドルコスト平均法

  • 価格の変動する商品を定期的に一定金額ずつ購入する方法のこと。リスク軽減策のひとつ。

投資をスタートした後にやるべきこと

リバランスとは

  • 当初定めた資産配分比率は資産クラスの値動きにより変化するため、変化した配分を当初の配分に戻すこと。
  • リバランスしない、毎月する、3年に1回するで比較すると、リバランスをしないよりもリバランスをするほうが効果がある実績あり!
  • リバランスするのタイミングのおすすめは定期型
    • 3年に1回すると、リターンが大きく、リスクも小さくなることが実績としてあり。
    • ただ、3年に1回だと忘れてしまうので、1年に1回リバランスをすることがおすすめ。

アロケーションとは

  • 投資のゴールが近づくにつれ、株式の比率を低くし、債券の比率を高めること。
  • また、投資の勉強ができてきたのでリスクを高くし株式の比率を高めることも可能。

まとめ

自分自身も、株式事務等の裏方業務は経験があるのですが、投資家という立場になると全くの素人です。10年前にこの知識があれば投資信託での痛い経験もなかったのに…と思いつつ、今後の運用に活かしていきたいと思います。ファーストプレイスの小林社長、田伏様、ありがとうございました!

このブログは、実務を通じて個人的に学んだ現時点の見解であり、正確性および完全性について保証せず、また責任を負いません。記載内容につきましては、専門家等の意見をもとに自己責任でのご判断をお願いします。
見識の違い等、お気づきの点がありましたら、フィードバック頂ければ幸いです。